日時 平成25年12月20日(金)
祈祷 16時~ ※甘酒の振舞あり
場所 薬師堂(さくら湯南側)
.
.
今から約五百年前の文明五年(一四七三)三月、湯の町山鹿の宝である温泉が、
突然枯れてしまいました。
.
当時の湯主、左近郷近宗がいろいろと手を打ってみましたが効果がありません。
それを聞きつけた肥後の守護(国主)菊池重朝公が、山鹿の祈祷寺である「金剛乗寺」の住職「第八世宥名法印」に祈祷をお願いしました。
.
法印は、医王山浄瑠璃寺(現在の薬師堂)を建立し、薬師如来をご本尊として、脇侍に日光・月光菩薩(薬師三尊)とその守護神十二神将を安置。その年の九月十五日から身を挺して不眠不休で温泉復活の大祈祷を行ったところ、三ヶ月後の十二月二十日の深夜二時、以前にも勝る勢いで、お湯が再びこんこんと湧き出し、町民の歓喜の声は町中にこだましました。
.
以来、町の人々は法印を山鹿温泉復活の恩人として敬い、復活した十二月二十日を湯祭りの日として、法印の功績を讃え、温泉の恵みを忘れることなく、薬師堂をお湯の守り神として大切にしてきました。
.
毎年この日は、温泉の恵みに感謝の意を込め、温泉湧出長久を願い「山鹿温泉復活感謝祭」として、薬師堂で金剛乗寺の住職による祈祷が行われています。
.
現在、山鹿温泉は県下一の湧出量を誇る温泉地です。この機会に、山鹿温泉の恵みに感謝して、ぜひご参拝ください。